梅雨の満員電車は悲しみの満員電車

とうとうこの季節が来てしまった。
梅雨だ。
まあ、まだ梅雨入りしたとはどの天気予報でも言ってないかもしれないが、ここ数日はその先触れとでも言うべき気候だったことは間違いない。
蒸し暑く、不快な季節の到来に、筆者も戦々恐々としているところだ。

そんな季節における満員電車ほど、地獄に近しい場所もないだろう。
筆者もおおよその務め人諸兄らと同様、毎朝の通勤に電車を使っているわけだが、この時期の電車は本当に憂鬱になる。
想像してほしい、いや、経験者も多いだろうから思い出してほしい、のほうが的確かもしれない。
とまれ、頭の中に思い描いてほしい。
あの地獄の二丁目の有り様を。

環境はどうか?
当然のように劣悪だ。
気温は高く、湿度も高く、そして人の密度も高い。
しかし、そういった数値に出せる不快さには留まらない、もっと高次元の不愉快さが、梅雨の満員電車があることを、諸兄らは存じているだろう。
まず、隣人の体温だ。
くっつきながら隣り合った人間たちの体温というのは、想像以上の体感温度になる。
さらに、高い温度になれば必然的に出て来る問題もある。
そう、汗だ。
自身の汗と、隣人の汗が奏でるディスコードは、人間を心底から苛立たせるものだ。

さらにダメ押しとばかりに、苛立った人間の精神を逆撫でするものがある。
それは何か?
・・・・・・・・・傘だ。
筆者は、梅雨時期の満員電車において乗客がそれぞれ持ち寄った傘こそが、もっとも不快な要因だと考えている。
頷いてくれる人間はいるだろうか?
だが、これはちょっと考えてほしい。
梅雨の頃の傘なんて、考えるまでもなく濡れているだろう。
駅にはそこらの店のように、傘をビニールで包ませられるサービスは置いていない。
電車には、濡れた傘を持ち込むしか無いのだ。
そういった傘を乗客は、思い思いの形で手に携えているわけだ。
手に持ってる、肘に下げている、中にはカバンに引っ掛けているやつもいることだろう。
そして電車の乗客の大半が、他者への気遣いなど持ち合わせていないのだ。
そんなやつが隣にといわず、文字通り四方八方にいて、自身を取り囲んでいるのだ。
せっかく雨を避けるために傘を刺しているのに、電車の中で結局ずぶ濡れになってしまう。
これほど不快になる事柄があるだろうか?

ああ、明日も電車に乗らなくてはいけない。
本当に憂鬱で仕方がない。

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